愛とためらいの哲学/岸見一郎

読んでよかったと思う、とても。今まででいちばん好きな本になった。岸見一郎さんはとても素敵な人な気がするし、読んでる人にすごく優しいと思ったらカウンセラーの方だった。

″おわりに″まで全部読んで良かったし、この題名でこの本を選んで読んだ人はたくさん救われる人がいると思うし、私も誰かに薦めてあげたい本になった。

岸見一郎さんの文章は私でもすごく理解しやすいから違う本も読んでみてもいいかもしれない。エーリッヒ・フロムさんはまだ私には難しいから。けどこの本を読んでから″愛するということ″を読んだとしたら理解できるところが増えると思う。アドラーさんとかフロムさんとかは色んなことを言っていて似てることも多いから、もしかしたら本質は同じかもしれないけど、アドラーさんもフロムさんも違うことを言ってるところもあるし、何が正解とかはないんだろうなと感じる。誰かが言うことに縛られないで、私の良いところはそのままで置いておきたいし、変えていきたくなかったり、変わらなくても良いところも絶対あるし、私は私で良いと思った。でも足りないところとか、まだまだ直した方がこれから生きやすかったり、一緒にいる人たちをもっとなんと言うか、あなたはそのままでいてくれていいよとか、私といたら楽しい気持ちになるとか、嫌なことは忘れられそうとか、そういうことのお手伝いができやすそうだし、私も幸せになれると思う。

日本語は難しい。相変わらず文章にまとまりはないけど、思ったことが書けるようになってきていて嬉しい。

「幼稚な愛は″愛されているから愛する″という原則にしたがう」byフロム

フロムさんによると私はまだ幼稚なよう。そもそもいきなり関心もなにも無しのところからどうやってこちらから誰かを好きになるのかと言う気持ち。私の場合はたぶん恋愛に入るところがそうだからきっとこれは変わらない気がするし、これで良いとも思う。私に興味を持ってくれる人はとてもありがとうで、そこから知りたいと思った人を知っていけば良いと思う。たぶんその次の段階のことだろうか。″愛されないなら、愛しません″のスタンスがなんとなく違うんだろうなと思ってきている私は、今成長中なことを感じられて嬉しい。

″問題があろうがなかろうが、病気であろうが、私の理想と違おうが、私の大事なこの人と思って付き合おうと日々決心することが「尊敬」であり、その決心をまず自分が先にしなければならないのです″

この考えはすごいし、今の私には程遠いけど、これをできる人はかっこいい。男性も女性も。でも相手にこれだけの決心をさせられる人もすごい。それで私の父と母も結婚したのかな。もしそうだとしたらすごすぎるし、羨ましい。私にもできなくはなさそうだけど、今はまだ難しい。

決心は歳を重ねるにつれて1つが大きすぎるから大変。どうなるにしろ私の決心は合っている方に傾くのはわかっているけど。やっぱりその時々は色々考えてしまうし、悩む。でも悩んでる時間があるなら、何か本でも読んで色んな人に助けてもらえば良い。大丈夫。

 

″今は愛する人がいるのであれば、先のことを思って不安にならず、日々よい関係を築く努力をしましょう。そのような努力をすることが生きる喜びになるのですから″


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